福井市TK邸の近況です。
先日、基礎の配筋検査がありましたが、無事完了いたしました。
現在は今月下旬の上棟に向けて進行中です。
いろんな工事が進んでいますが、そのひとつ、給排水の配管工事。
「さや管ヘッダー工法」がベストです
下の写真、赤や青のパイプはこの後、床下地がされると床下に隠れてしまう給水、給湯の配管です。
当事務所では「さや管ヘッダー工法」を採用しています。
さや管ヘッダー工法とは、各種の器具への配管を途中で分岐させることなくヘッダーからそれぞれの器具へ直接配管する工法です。
ヘッダーと呼ばれる給水・給湯を一元的に分配するユニットからそれぞれの水栓まで水やお湯が流れていきます。
つまりジョイント部分を集約する事で、将来のメンテナンスや不具合が発生しにくく、万一の際にも対応しやすいようになっています。
また、さや管という樹脂製の管の中に本来の給水管を通す、二重構造の配管工法になっていて、さらに中の給水管も樹脂製なので錆びることがなく、軟らかくて曲げやすく、昔の鋼管のように継ぎ手がいらないので、水漏れの危険性が少なくなります。
さらに将来中の給水管が劣化した場合でも、抜き出して簡単に交換できるので、壁や天井などを壊す必要がありません。
「さや管ヘッダー工法」の欠点は?
良い事ばかりで、何か短所は無いの?って思った方もいらっしゃると思いますが、従来の配管方法よりやっぱりコストは高くなります。っていう事でしょうか。
でも、基礎や構造と比べて見落とされがちな部分ですが、毎日の暮らしが安心して過ごせるように、家が長持ちするように、大切な部分です。
このコストアップは費用対効果で考えると充分価値があります。
↑上の写真は給排水管が基礎を貫通していく部分です。スリーブと言われる空の管を基礎の立ち上げの際に事前に仕込んでおいてそこを通して外部の配管とつなげていきます。
とっても地味なところですが、職人さんや監督さんにとっては大切な部分でもあります。
もし上棟前の現場に行かれる事があったら、注目してみて下さい。
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