前回予告しました、コラム/家づくり準備編の準備です。
なぜ準備かというと、コラム「家づくり準備編」という形でブログの過去記事を加筆修正してまとめ直す(テキストデータは残っているので)予定なんですが、今週末に家づくりのご相談にいらっしゃる方のために、あわてて暫定版をまとめ始めましたので、途中ですがとりあえずシェアいたします!
家づくり|何から始めればいいのかわからずに、モヤモヤしてる方のために
家をリフォームしたり新築したりって、普通は一生に一回の経験です。
だからほとんどの方は初舞台状態。
最も身近な家づくりの経験者のはずの両親の家づくりのアドバイスさえ、あまり役に立たない事も多いです。
なぜなら、ここ数十年で家づくりの方法や気をつけるべきポイントは大きく変化してきているからです。
そして、一生で一番高額な買い物とも言われている家づくりなのに、情報があふれかえっていて、逆にネットや雑誌で情報収集すればするほど、迷子になりそうです。
そうやって、全体像をつかまずにモヤモヤしたままで行動するのは危険です。
何から始めればいいのかわからずに、とりあえず~と訪れた住宅展示場ででなんとなく気に入ったとか、薦めてくれた営業マンが良い人ぽかったから、という流れで家づくりが進んでしまいます。
そんな、何から始めればいいのかわからずにモヤモヤしてる方のために、最初にやるべきポイントをまとめてみます。
まずは、順番としては以下の流れが基本です。
特に住まいづくりの目的を家族で共有は最も大切です。
1)住まいづくりの目的を家族で共有
2)住まいづくりの方法を検討
3)住まいづくりの資金計画
4)住まいづくりのスケジュールを考える
5)土地を捜す
6)住まいづくりのパートナー選び
それでは順番にご説明いたします。
1)住まいづくりの目的を家族で共有
一番大事なのは「家を建てたら何をしたいのか」
皆さん「マイホームが欲しい」と思ったらまず何から始めるでしょうか?
住宅展示場に出かける?
インターネットで情報収集することから始める?
土地からの方は不動産会社を訪ねるかもしれません。
しかし、何よりも最初にやらなければならないのは、
新しい住まいで何をしたいか?
どんな暮らしがしたいか?
を明確にすることです。
家族で何度でも話し合いましょう!
未来の住まいに望むことを書き出してみてください。
家族一緒にしたい事、
ひとりで楽しみたい事、
今すぐやりたい事、
子どもが大きくなったらやりたい事
将来、経済的に余裕ができたらやりたい事、
いろんなパターンで考えて、話してみて下さい。
そしてここで出てきたやりたい事、
家族で共感しあえた夢
を実現させて
”家族が幸せになる”
のが、家を建てる目的です。
家を建てたら、家族が幸せになるのではありません。
そこをしっかり確認してから、家づくりをスタートして下さい。
途中で迷ったり悩んだりしたら、常に立ち戻って判断基準にしてみて下さい。
”住まいは愛を入れる器です”
昔むかし、地元の企業が流していたTVCMのキャッチコピーですが、上手いな~って今でも思います。
愛を入れる器、一緒に考えさせていただければうれしいです。
例えば私が自宅でしたいコトは緑を眺めながら、好きな音楽を聴いてダラダラと美味しい珈琲やお酒を飲みながら本を読むコト。
写真は大好きな加賀市の「パティスリー エ カフェ イヴェールボスケ」
こんなリビングだったら、毎日家に引きこもりそうです笑
夫婦の価値観や人生設計の基準を話し合う
そのうえで、
どの条件は外せないか、
どれは妥協してもいいか、
優先順位を決めておきましょう。
学校や公園が近いなど子育て環境を重視したいのか?
あるいは、勤務先までの近さを優先したいのか?
郊外で庭を広く取って、植物を育てながらのんびり暮らししたいのか?
お買い物や駅が近い場所で便利に暮らしたいのか?
また、夫婦それぞれの実家がある場合は、将来どちらかが、その家に住む可能性はないのか?
そこには、親の介護という問題も関係してくるでしょう。
住まいを考える事は、結婚以来あまり夫婦間で話し合うことがなかった、互いの親の老後問題を語り合うよい機会でもあります。
つまり、優先順位を考えるということは、
単に、要望の整理だけでは無く、
その奥にある、夫婦の価値観や人生設計の基準などについて、考え直すキッカケにもなる。
という事なのです。
「キッチンはこれくらいの広さで~」とか
「玄関はこんな感じで~」はプロにお任せすれば大丈夫。
新しい住まいでどんな暮らしがしたいのか?と、
その優先順位
それは、それぞれのご家族でなければ見極められません
「ふつうは・・・」はありませんし、人と違って当たり前です。
ぜひ、まずは、最初に家族でとことん話し合ってみていただきたいな、と思います。
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2)住まいづくりの方法を検討
これは、家づくりには新築一戸建て以外にも、いろんな方法があります。
と、いうことです。
土地を買って新築一戸建て、中古住宅を買ってリノベーション、実家の家を増改築する、分譲マンションを購入、実家の空いてる敷地に新築する、建売分譲住宅を購入。
いろんな方法があります。
何が自分たち家族にフィットするのか検討してみましょう。
3)住まいづくりの資金計画
住まいづくりの目的と、方法について考え始めると、どんどん夢がふくらみますね。
その次に考えるべきことは、「その夢を実現するための条件」です。
現実的であまり考えたくない部分だと思いますが、自分たちはどれくらいの予算をかけても大丈夫なのか?を知ることが大事です。
ローン融資を受ける予定なら今の生活の家計を詳しく洗い出して、月々いくらの返済が可能かを考え、頭金はいくら用意出来るのか?を調べます。
そこから、おおよその全体の予算が決まるからです。
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4)住まいづくりのスケジュールを考える
家づくりには、設計期間と建築期間があります。
もっと詳しく言うと、設計期間にはプランを考えたりインテリアを考えたりする打合せ期間とそれを製図して図面化する期間、そして、それを元に施工会社に見積もりしてもらって検討する期間があります。
そのすべてを合計すると、設計スタートから12か月程度が標準です。
その時間的な余裕をもって、家づくりをスタートしていただけると、きっと落ち着いて打合せができると思います。
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5)土地を捜す
既に土地の準備を終えてから設計相談にお越しいただく事も多いのですが、これから捜します!という段階の場合は設計事務所として、いろいろお手伝いさせていただいています。
<<関連の参考過去記事
と、今回はここまでで。。。
次回は
6)住まいづくりのパートナー選び
をご紹介します。