#10いえひさの家

目次

 


#10いえひさの家(夫婦・子ども2人)

 

土間空間と庭がつくる豊かな暮らし

土間のある暮らしに共感を感じて

 

お仕事で県外にお住まいのときに、ご主人の実家である福井県越前市に建てようと計画されたそうですね。最初から建築家に依頼しようとお考えでしたか?

ご主人 人と同じものが好きでは無いので、ハウスメーカーは考えていなかったんです。

ホームページで「福井 建築家」「福井 設計事務所」で検索してハウズさんを見つけました。

ホームページで紹介されている実績のバリエーションが豊富なところにひかれました。

好きな雰囲気の家がいくつかあっていいなぁ~って思いました。

 

奥様も同じお気持ちだったのでしょうか?

奥様 実は建築家に頼むと「おしゃれだけど奇抜な建物になりそう」という勝手なイメージを持っていました。

でもハウズさんの設計された家は暮らしやすそうで、写真からでもほっとできる我が家を想像できました。夫婦とも同じ意見でした。

 

ハウズに最初にお願いしたことはどのようなことでしょう?

ご主人 外とのつながりを感じられる家にしたいと伝えました。

半中、半外空間という表現をしました。

家の中と外があいまいなイメージの場所が欲しいと。

それから、僕は小さい時から玄関が好きなんです。

あの涼しい、薄暗い雰囲気と空間が何とも言えなくて(笑)

なので玄関を広めに取ってソファが置けるくらいの広さが欲しいと話しました。

渡辺 玄関土間を広めに取るだけでは、それで終わってしまってもったいないので、土間がLDKとデッキ、庭と有機的につながるレイアウトにしてみました。

奥様 土間玄関は思っていた以上に活躍しています。

家にあがらなくても会話を交わせるので、近所の人やちょっと立ち寄ってくれた人とも気軽におしゃべりしたり。

子どもの友達が家に来ても自由に遊べて使い勝手がいいです。

ご主人 土間なんで汚れを気にしなくていいから、生きものを飼ったり、植物の手入れをしたり、楽しいです。

 

原田 「玄関の土間を広げてLDKとつなげる」って構想は時々提案するんですが、最初は面白がってくれても、玄関とLDKが直接つながっていると、プライバシーが気になるって話になるんですよ。

なので、たいていの場合は提案しても結局は「良いは思うけど、でも。。。。」で終わってしまうんですよ。

人間関係の濃い、ちょと昔の家の間取りに近いともいえますから。

だから、奥様が「コミュニケーションをとりたいから、それは好き」とおっしゃってくださったのがうれしかったですね。

 

奥様 私は県外から嫁いできたので、ご近所付き合いは大切だと考えています。

予想通り子どもたちや近所の人が土間を利用することが多いかも。

会話して、仲良くなって、何かあった時もお互い助け合える関係をこの空間が築いてくれそうです。

 

ご主人 実際には心配しなくても、誰でもが、家の中にどかどか入ってくるというわけでないですよ。いい意味で境界ができていますね。

プライバシーもちゃんとゆるく守られています。

 

原田 この設計は、施主ご夫妻が人を受け入れる気持ちがあったからこそできたものですよ。

 

住む人のことを考えてNGも出してくれる

らしてみて気に入ってるところはどこでしょう?

奥様 洗面所と連続した大きなファミリークローゼットです。ハウズさんのオープンハウスで見せてもらって迷わず希望しました。

家族が使う大きな収納があるとLDKが散らからなくて、とても便利です。

 

希望したけど、やらなくてよかったものはありますか?

奥様 黒板かな。カフェにあるような黒板を入れたかったんですけど…。家の中がチョークの粉だらけになっちゃうのでやめましょう、とアドバイスされました。確かにです。

 

日当たりのいい和室もよい空間ですね。

奥様 夫の両親に気軽に滞在して欲しかったし、県外から親族、友達が来た時に泊まってもらえる場所がほしかったんです。

 

和室にはミニキッチンもあるんですね

ご主人 もともとこの和室は将来の両親が生活する場所としても考えてあるので、ちょっとお茶を入れたり出来る方がいいと思って作りました。

父親がフラッと立ち寄って、自分たちに気兼ねせずに使ってくれていて重宝しています。

あと、家族がいるLDKから離れて、僕がちょっと気分を変えたい時にも使っています。

原田 和室は”はなれ”的ないい場所になりましたね。

 

リビングにある大きな本棚が印象的です。どのように使っていますか?

奥様 リビングにもたっぷり収納が欲しいと伝えたら「具体的にどんなものをどれくらいの量りますか?」とハウズさんから言われて物のリストアップをしました。

渡辺 奥様と子どもたちが使う電子ピアノを、収納しながら引き出して使える仕掛けを作ったりしました。

実はこの本棚、両方から使えて、人目についても平気なLDK側と、ちょっとプライバシー性の高いPCカウンター側に分けました。

 

庭の木とともに育つ家族の暮らし

庭がとても広いですね。

奥様 天気の良い日はたいがい外に出ています。

いろんな場所から庭が見えてとてもうれしいです。特にキッチンから見える庭の風景が好きです。

渡辺 今は木もまばらですが、家族で少しずつ木を増やしていって最終的には森にしてもらう。そんな計画になっています。

 

奥様 次に何を植えるか考えるのが楽しいです。

塀をほとんど設けなかったのですが、それほど外から見られている感じはありません。

逆に道行く知らない人に「良い家ですね」って声をかけられてうれしかったり。

あたたかい光が漏れる「夜の家の風景」がとても好きで、わざとあかりをつけておいて、ぐるっと家の周りを眺めてから帰ることもありました。

渡辺 LDKの窓は木製サッシをお薦めしましたが、やはり断熱性などの点でアルミサッシに変更しました。

それであたたかみのあるインテリアを望んでいた奥様のために、東側の窓を木製窓にすることを提案しました。窓のガラス越しに落葉樹の葉が見えるようにもしたので癒される風景になりました。

 

ご主人 天井の梁、ひさし、デッキ、木製窓。木のあたたかみがあって、どれもいい眺めです。

最後に、ハウズのふたりの印象を教えてください。

ご主人 ホームページを見ていて想像していたイメージと違和感がなかったです。

住みたい家に対して、自分たちがぼんやり思っていることを、ちゃんと引き出して形にしてもらえました。

ハウズさんからの押し付けではなく、私たちが決める自由度もたくさんあってとても楽しく感じました。

奥様 そうそう、家づくりを始めたときの家づくりメモがあるんです。

こんな家にしたい!という希望を書いたり、イラストを描いたり。

今、読み返してみたら、ハウズさんの事を「いいパートナーになってくれそう」と書いていましたね。

 

ご主人 依頼して良かったことは、監理もしっかりしてくれたことです。

第三者的にチェックしてくれるので安心感がありました。入居後1日目からスッと素直に住めて、それでいていまだに新鮮味がある家です。

#10いえひさの家

(夫婦・子ども2人)

土間空間と庭がつくる豊かな暮らし

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