本日の午前中は家族で自分の実家の亡父のお寺参りと夫方の亡父のお墓参りをいたしました。日頃、忙しさにかまけて忘れがちな両親や先祖様の事を思い出させてもらえて、穏やかな気持ちになりました。
さて、午後は、実家の母も一緒でしたので、気楽に食べれるという理由で「サガミ・さくら通り店」で昼食をとって、その後はどこかに少し足を伸ばそう、という事になり、三国散策に出かけました。
私の目的は「ジェラート・カルナ」の塩アイス。母は 「にしさかの酒饅頭」、という食いしん坊ぶりですが、その前に三国ならではの建築散歩もしてきたので、ちょっとご紹介です。
旧森田銀行は大正9年築造の県内で現存する最も古い鉄筋コンクリートだそうです。今日はボランティアで案内をして下さるスタッフの方がいらっしゃって、いろいろご説明をお聞きしました。受付のすごく長いカウンターが欅の一枚もので出来ている、だとか、天井の漆喰飾りについてとか。
じっくり見ると、大正モダンのとても良いデザインですね。当時はVIPのみが出入りしたという応接室は立ち入り禁止で覗いただけなのですが、良い材料と、職人がじっくり取り組んだであろう丁寧な仕事が織り成す、品の良さ、良い意味での重厚感を感じました。確か、一時は取り壊しの話もあったこの建物ですが、今では有形文化財に指定されています。
こういった、価値のあるものを大切にする事で、地域の方の誇りが育まれるのだと思いますので、これからも大切にしていけたら良いですね。
もうひとつは、三国湊の特色ある「かぐら建て」という形状(簡単に言うと、妻入りという建築様式に玄関側に平屋をくっつけた形です)の古い民家を構造だけ残してきれいに改修して、三国の町おこしの活動拠点にしている建物を見学しました。
外は蒸し暑いのですが、中に入ると、スッとした快適さがありました。間口が狭くて(4間くらい)奥に長いので、採光、通風のための中庭が設けられています。
京都が特に有名ですが、この坪庭と通り土間の形式は、福井でも、金沢のお茶屋街の古い町屋でも、みな、同じ風情ですね。
この発想は現代の住宅密集地での住まい造りにも、ぜひ生かして生きたいところです。
ちなみに良く似ていますが、福井と金沢、そして京都では格子の太さ、間隔が土地によって違うそう・・・・。今度、理由も含めてちょっと調べてみたいと思います。
食いしん坊の報告は又、後日にします。。。。。(watanabe)