モデルハウスやハウスメーカーのカタログには、天井高について、その高さを売りにしているキッチフレーズを良く見かけます。
天井が高いのは良いことばかり?
天井が高いと気持ち良さそうとか、単純に開放感が感じられて良い事ばかりなイメージです。
しかし、高ければ良い。ってわけでもありません。
では、理想的な高さとは?
ハウズの設計実例を例に考えてみたいと思います。
天井が高い住まいの特徴
天井の高い空間にはおのずと大きな開口部を設ける事になります。
そうする事で、外に対して開放的につながった、明るい雰囲気の住まいになります。
今庄の家:リビング
プラウズハウス:リビング
天井が高い場合のデメリット
天井が高いと良い事ばかりではありません。
・2階の床がある場合は階段の段数が増えますので、上り下りが大変になります。
・部屋の容積が増えますし、開口部が大きくなりがちなので冷暖房のコストが増えます。
・高い位置の開口部のガラスの掃除が大変になる場合もあります。
・柱やサッシなどに規格外の物を使用するので一般的にコストはあがります。
・寝室などは天井が高すぎると落ち着かない、と感じる場合もあります。
天井が低い方が良い場合もある
4畳程度の小さな個室や、廊下、水廻りなどのコンパクトな空間の場合は天井だけが高いとバランスが悪くさらに狭く感じたり、落ち着かなかったりします。
落ち着く高さ空間
SA_HOUSE:和室
下野田の家:PCコーナー
幅とのバランス
笑顔の家:廊下
高い、低いの対比の心地よさ
高さのある開放的な空間、低い落ち着いた空間。
両方をバランスよく配置する事で、お互いが引き立てあってより心地よさを感じる事もあります。
部分的に勾配天井や吹き抜けを取り入れる事で、開放感と落ち着きの両方が感じられる豊かな空間になります。
KH_HOUSE:リビング
プラウズハウス:リビング
上新庄の家:ダイニング
天井を高くする以外の工夫
天井を高くする以外にも、開放感や明るさを取り入れる方法はあります。
天井と外部の軒裏の仕上げ材を同じものを使用して、外とのつながりを感じさせたり、開口部を壁に引き込めるようにして全開口するようにするなどすると、開放感や明るさを得られます。
上新庄の家:リビング
ナミオトHOUSE:リビング
また、天窓(トップライト)を採用して、明るさを積極的に取り入れたりすることも効果的です。
まとめ
天井の高さはその空間の雰囲気や質を決定づける大きな要素です。
加えて、吹き抜けはもちろん、勾配天井なども、プランの途中から変更して取り入れるのはかなり難しく、最初の構想段階から考えていくことが必要です。
自分たちのイメージする希望や、デメリットなどへの不安などをしっかり伝えて下さいね。
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