「デザイン」という前に、素材や色を配慮するだけでもすっきり美しくなる事があります。
土間のタイルのまずは色
玄関ポーチや玄関土間の仕上げに採用する事の多いタイルについて考えてみたいと思います。
色やサイズは様々です。最近の人気は濃い目の色。特にダークグレー。
足跡が残りやすいのでご注意下さいね。
工事完了でお引渡しの際にも多少の足跡はご容赦下さい。
そういった事が気になりがちな施主さまには採用をお薦めしません。
暮らし始めてからも、足跡問題は残ります。
ただ、だんだん慣れて気にならなくなるらしいですけど笑
土間のタイルの割り付け
で、次のデザイン上の問題は、サイズ感。
タイルは300mm×300mmなど定型サイズがあります。
それを張りますと、当然、定型サイズが張れない部分が出てきます。
その場所は残った寸法に合わせて小さくカットして張る事になります。
もちろんなるべく美しく見えるようにどこにどんな割り付けでカットした物を使用するか充分に検討します。
現場ではこの作業を「タイル割り」と言いますし、鉄骨やRC造の外壁などは外壁にタイルを使用する場合は窓の位置など、この「タイル割り」から逆算して設計するくらい重要な部分です。
で、木造の一般住宅の場合どうかというと、床仕上げにタイルを使用すると必ずこのカットしたサイズのタイルが入ります。
【明倫の家玄関ポーチ】
【プラウズハウス玄関土間】
言われないと気が付かない。
かもしれないのですが、どうも設計者としては、このカットした感じが気になります。
特にポーチまでの階段部分に採用した場合で踏面(足がのる水平面の部分)の寸法とタイルのサイズが合わない場合は特にそう感じます。
解決策としては。。。
解決策としては
・他の仕上げ材を採用する。
・タイルのサイズをなるべく小さい目の物にする。
・目地が目立たない様にタイルの色味を淡いアースカラーなどにする。
・階段の踏面の寸法をタイルのサイズに合わせておく。
でしょうか。
いろんな要素がからんで、難しいのですが、少しでもスッキリと心地よい空間になるように工夫の積み重ねです。
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