経年劣化ということ

(過去記事を加筆修正しています)

 

ハラダです。

先日、10年ぐらい前に設計をいたしました施主の方からメールで外部につけた木製扉が壊れたので見てほしいという連絡をいただき見に行きました。

 

雨ざらしの場所なので、鉄は錆び、木は腐りして、滑車から扉が外れて無残な姿をさらしておりました。

錆びたレールと朽ちた木製扉

我ながら、監理をしておきながらも、もう少し気を配る必要があったなと反省しております。

 

鉄が雨に当たれば錆びるのは当たり前ですし、木もいつも濡れていれば腐ってしまいます。

当然お金を掛ければ長持ちする材料を選ぶこともできたのでしょうが、当時は諸事情があってこれで良しとして進めた結果なのですが、果たして10年でここまで錆びてしまうというイメージが、自分も含め当事者たちにはなかったのかと思います。

 

おかげさまで15年以上(いや、建築に携わってからは実は30年以上もやってるんですが)設計監理をしていると、どんな品質が、耐久性が自分の理想的なものなのかが見えてきたのかなーと感じます。

 

人によっては、チープと感じたり、過剰と感じたりしているところを、自分の中で位置を決める日々であります。

 

これからも、自分の設計監理した物件の経年劣化していく様を、しっかりとみていきたいと思います。

この件に関しては、これからここを担当した工務店さんと協議して直していくことになると思います。

 

そんな中でも、植物だけは、劣化せず、逆にどんどん、価値を高めていっているということが救いでした。

小道の緑と古くなった木製扉

竣工当時はまだ僅かだった木々が、トンネルのように小路を覆っていました。
ほんの数メートルの移動に癒しを感じる空間が出来ていて、住まい手の植物への愛情を感じました。

 

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