本体工事費用以外にかかる費用について

ハウズに設計相談に来られる方からのご相談内容で多いのが、費用についての不安です。

 

「今なら坪単価、いくらいくら!」

ってあおりにあわてて、とりあえず契約。

 

なんていう事にならないように、予備知識として知っておいていただきたい

 

家の本体の工事費用以外にかかる費用ってどんなものがあるのか?

についてご紹介します。

 

 

ざっくりとリストアップすると以下の通りです。

 

■給排水工事費用

■電柱の移設費用

■敷地状況による割増費用

■地盤改良工事費


■外構工事費


■TV回線・情報回線引き込み工事費


■解体工事費用


■カーテン工事費


■その他諸々費用

 

ではひとつひとつ詳しくご説明いたします。

 

 

給排水工事費用

給水管の引き込み費用は、敷地条件によっても違いますが、自治体への水道の加入金や負担金も含めておおむね25~50万円程度必要です。

排水管の引き込み費用はやはり敷地条件によりますが、やはりおおむね25~50万円程度必要です。

両方の引き込み工事が新たに必要となると合計50~100万円程度必要です。

 

分譲地を新たに購入する場合は、給排水管が引かれているかどうか必ず確認して下さい。

 

本管が家の前の公道を通っていても、例えば私道を通らなくてはならないとか、用水路をまたがなければいけない場合などは、手続きが必要になりますしさらに費用もかさみます。

 

建て替えの場合は、新たな引き込み費用は発生しませんが、現在使っている給排水管の太さが何ミリか調べてもらいましょう。

30年くらい前に建てられた住まいは給水管の口径は、ほとんどが13mmです。

これは蛇口の数が7つ程度を目安にしていますので、2世帯住宅などでは蛇口の数が増える傾向があったり、2階に給排水設備を設けるプランの場合は20mmの口径に引き直す必要が出てくる場合もあります。


【電柱の移設費用】

敷地の中で、プランの関係で玄関や駐車スペース、窓の前などに電柱があってどうしても邪魔になる場合は、電力会社に移設の申し込みをします。

 

手続き費用以外に、電力会社から費用を請求される場合もあるので確認しましょう。


【敷地状況による割増】

接している道路幅が4m以上あるかどうかは大きなポイントです。

4m以下ですと、工事車両や重機が現場まで出入りできない、あるいは特殊な方法が必要になりますので工事費は割高になります。

また、隣家が迫っていて足場が組めないなどもコストアップの要因です。

 


【地盤改良工事費】

プランが決まったら、地盤調査をおこない(5万円程度)、その調査結果にもとづき、地盤改良工事を施工します。

調査の結果、地盤に十分な強度があるという事ならこの費用は発生しません。


ただ、福井市・坂井市・鯖江市周辺で、地盤改良の必要なし、という、うれしい結果が出るのは、おおよそ、5案件に1件あるかどうか。

 

地盤改良が必要、という結果が出た場合は、その強度によって改良方法も違うのですが、おおむね30万円から80万円程度の費用が発生します。

 

これに関しては、その土地それぞれで、調査結果を見てみないとわからないのですが、おおよその情報として、今までの調査結果を地図にして公開してくれているサイトがあります。

以前記事にしましたので参考になさって下さい。

過去記事|地盤情報を調べてみる

 


【外構工事費】

これは、建物の本体とは別の個所の工事費用です。

具体的には

1)アルミカーポートとその足元のコンクリート敷設

2)アプローチとポーチに至るまでの階段のコンクリートやタイル

3)門柱(最近はあまり見かけませんが)やブロック塀、木塀など

4)ウッドデッキ、タイルテラス、縁側など

5)庭の植栽や芝張

6)敷地が隣地よりも高い場合、あるいは低い場合の土留め(周辺が田んぼの場合は要注意)工事

7)敷地が隣地よりも高い場合、あるいは低い場合の土砂を入れる、逆に駐車スペースだけかき出す工事

などなど・・・

 

一般の方が想像するより、あんがい費用がかかりますので、なんとなくこれくらいで出来るだろう、では無く概算でも良いので確認しておく事をお薦めします。

特に6)と7)にかかる費用は場合によっては数百万円になることも!

 

土地を買った後から知って、家を建てる予算が不足して困った、とならないように慎重に!

 

 

【情報回線引き込み工事費】


ケーブルTVや固定電話回線、ネット回線のお申込みと引き込み工事費用です。

おおむね5~10万円程度でしょうか。

 

 

【解体工事費用】

(建て替えの場合に限られます)

 

建て替えの場合は、古い建物の解体工事が必要になります。

 

この費用には建物の解体費と廃材の処分、運搬費が含まれており、木造住宅で通常は坪当たり3~4万円程度です。

ただし、機械で取り壊し、トラックで廃材を運搬することを前提としているので、

道路が狭くて車が入れない場合や、機械を持ち込めずに人力での作業の場合などは、割高になります。

 

その他、隣の家と境界線を共有していて→ブロック塀などの真ん中が地境というパターン(これ、ひと昔前は良くあります)は解体の際に駐車スペースのコンクリートなどを壊した影響で、その共有しているブロック塀なども傾いたり、壊れたりした場合は原状復帰(もとの状態に戻す)の費用もかかります。

 

それから、取り壊す家の中に、古い家具やいらなくなったいろんなモノがあって「アレも、一緒に捨てて下さい」というパターンですが、残念ながら作業の実費の請求がきますのでご注意下さい。

ひと昔前ならサービス(無料)で解体屋さんが引き取ってガシャーンと壊して処分くれたんですが、今は全部を手作業で素材別に分別→リサイクル&処分しますからサービスでというわけにはいかなくなりました。

 

手間はかかりますがご自身で少しづつリサイクル屋さんに持って行ったり、分別した上で地域のゴミ処分場に持ち込んだりした方が安く上がりますし、昨今ですから個人情報の観点からもお薦めします。

建て替えを決意したら、断捨離スタートしてみて下さい。

 


【カーテン工事費】

カーテンと書きましたが、実際にはカーテンだけでなくブラインドやロールスクリーンなどをオーダーでご用意すると、概ね平均で坪1万円程度の費用がかかります。

吹き抜けで手が届かない場所の窓には電動スクリーン、なんていう場合はさらに多めに費用がかかります。

 

 

【その他諸々費用】

ここからは、どうしても必要!という訳ではありませんが、モロモロの費用をご紹介します。

 

・地鎮祭
地縄という家の形にロープなどをはった敷地にテントを張って、神主さんに来ていただき、土地の神様へ施主と工事関係者でご挨拶をします。神主さんへのお礼として3万円程度必要です。

 

・建前式(上棟)
最近は簡素化されてきていますし、ハウスメーカーでは行わないのが一般的になっています。ハウズでも、お休みをご夫婦揃ってとるのが難しいとか工期を少しでも短縮したい、などの場合は、行わない事も増えています。

行う場合は、午前と午後の休憩時のお茶とお昼のお弁当、そして、職方さんへのお土産とご祝儀をご用意いただく事になります。
おおむね、7~15万円程度の費用がかかります。

 

・お引越し費用
時期や距離、荷物の量や運びだしの難易度で費用に幅があるのですが、おおむね10万円程度のようです。
ただし、3月と4月初旬は3倍くらいに相場が上がるそうですので、ご注意下さい。

 

・家具や家電品
新しい住まいになったら。。。といろいろ夢が広がると思いますので、欲しい物をリストアップして価格を調べ、どれくらいの費用を見ておけば良いのか、心の準備をしておく事をお薦めします。

 

 

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