さくらSTUDIO

  • 敷地面積|205.02㎡
  • 延床面積|74.20㎡
  • 竣工 | 2014年 

壊さず活かす

築50年の古家をリノベーション

昭和43年築のこの平屋の住まいは10年以上ずっと空家でした。

そこでリノベーション工事を行い当事務所のオフィスとする計画を進めました。

耐震改修工事、床暖房や薪ストーブの設置、平屋ならではの空間の使い方など、古い木造住宅の再生を実際に見ていただき、その可能性を感じていただける場にしたい、というメインのコンセプトと共に開放的なデザインで地域との豊かな関係を築きたいと考えました。

 

|既存建物の現状|

  • 駐車スペースが1台分しかない
  • 設計事務所として訴求するには建物のデザイン性が低い
  • 南側に隣家が迫っている
  • 床面積が小さく必要なスペースが取れない
  • 筋交いや金物が不足して耐震性が低い
  • 断熱性が低く夏熱く、冬寒く、湿気が高い。

問題は山積でしたが、ひとつひとつ解決しつつ進めていきました。

具体的な方法としては。。。

  • 前面道路との間にデッキ設けて木製サッシを使用する
  • ふき替えて10年の瓦はそのまま使用。その他も使える部分は再利用
  • 床を土間仕上げとして天井高を確保して室内の狭さをカバーする。
  • 東半分にはロフトを設け小屋裏に収納スペースを確保する。
  • 耐震診断を行い、耐震補強工事については補助金を活用する。
  • 土間床コンクリート下にヒートポンプ式の床暖房を設置し、打合せ室には薪ストーブを設ける
  • 内部の棚やカウンター、本棚には県産材を使用して補助金活用。塗装やタイル貼りなど自分たちで出来る事はDIYしてコストを抑える。

こうして出来上がった”さくらstudio”は明るく親しみのある外観と柔らかい雰囲気で、近所の方から「カフェが出来ると思っていた」と噂されるほど素敵な場所に生まれ変わりました。

”壊さずに活かす”リノベーションを実際に見ていただき、木造建築の可能性を感じていただける事例です。

Before

まるで、アニメの「まるこちゃんの家」のような古いブロック塀に囲まれた平屋の小さな家でした。
既存間取りは和室と客間、DKと水廻りの2DKで
昭和なイメージが漂います。

西側道路からの外観
塀に組み込んだ薪棚と木製のウッドデッキとテラス屋根が
ポイントに

北東側外観
玄関前に雑木林をイメージした前庭を設け「庭のある暮らし」を提唱する事務所の設計コンセプトがにじみ出るように

アプローチには取り壊される蔵から譲ってもらった笏谷石を自分たちで敷き詰めました

北側と西側の2方向にウッドデッキと大きな木製サッシを

木製サッシは北側、西側共に全てが開口してフルオープンになります

キッチンがある南側は2階建ての隣家が迫っており陽当たりは期待できないので、あえて、通風用の小さな窓のみにしました。

天井の梁は既存の天井を取り除いたために出現しました。汚れをふき取り磨いただけですが、時間を経た味わいがある風情です。

天井の羽目板は梁に色を合わせて自分たちで塗装しました。

本棚は福井県産材の杉の集成材を使用。ここも自分たちで塗装しました。

本棚の手前と奥の両方の引き戸から東側に廻りこめます。

奥は製図室+ロフトの2階層構造です。ロフトを設ける事で、構造の補強と収納スペースの確保を図りました

階段は解体の現場で廃棄される予定だったものを再利用

2階ロフトにはDIYで棚を造り付けて、増え続ける書類などの書庫にしています。

通常の業務の合間にCGでシュミレーションを繰り返しました。下図は最終CGです。

ほぼイメージ通りで完成しています

実例集PICKUP

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