下野田の家
- 延床面積|186.86㎡(車庫25.79㎡含)
- 竣工 | 2015年
- 家族構成|夫婦・長女・次女
ご要望
- 庭で子どもを思いっきり遊ばせたい。
- ほっと寛げる住まいにしたい。
- 共働きで忙しいので家事がはかどるようにして欲しい。
ご提案
- 車庫と木塀で囲った南の庭とLDKをデッキでつなぎ自由に駆け回れるように。
- メンテナンス性やコストとのバランスも考えつつ、出来る限り自然素材を使ってあたたかく質感のよい住まいを目指した。
- キッチンを中心に勝手口やパントリー、テラス付きのサンルームなど水廻りの配置や風通しに十分に配慮して家事動線のよいプランに。
- 車庫横の土間収納やLDKの本棚などライフスタイルに合わせて必要な収納を設けて、普段の暮らしのストレスが減るような仕組みを考えました。
左手のアプローチから玄関へ。右手は外物置を通って玄関土間へ。
約5帖の和室。障子を閉めると独立します。
壁に造り付けた本棚には、家族みんなで楽しむ図鑑や子供の絵本、アルバムなどを。
キッチンからはダイニング・リビング・和室・庭が見通せます。
洗面室→パントリー→キッチン。床はタイルに見えますが樹脂床で冬でも冷たくありません。。
木製サッシはすべて壁の中に引きこんで、フルオープンに。
詳しくご紹介
ゾーニング・外観・車庫・外物置・玄関
南と西の2方向の道路に面した大きな変形敷地です。
玄関と車庫は西側道路に、庭は南側道路に。ゆったりとゾーニングしました。
玄関ドアが道路から見えすぎないように、木塀と植栽で緩やかに目隠ししました。
さりげなく玄関ドアとその左手のサンルームの窓を道路からの視線から守ります。
植栽は奥様のお好きな”森の陽だまり”のイメージです。
車を降りて濡れずに玄関ドアまで行けるように車庫からアプローチまで連続して屋根をかけています。
さらに、体育の先生をされているご主人様は泥だらけで帰宅する事が多いということで、車庫と玄関土間の間に外物置を設けました。
引戸を開けると。。。。
外物置です。靴やアウトドア用品がたっぷり置けるスペースです。
土間なので濡れたものでも気を使わずに気楽に使えます。正面の引き戸を開けると玄関土間が。
一部はハンガーパイプを設けてコートや冬の濡れた防寒着などもかけたまましまえます。雪が多く降る福井ならではの使い勝手の良さです。
子供たちの学校の上着などもここにしまうそうで、とても便利だそうです。
外物置を通り抜けると玄関ホール。アプローチの段差を小さくするために、玄関の框にプラスして式台とよばれる廊下の床より一段低い部分を設けました。
正面の引き戸の奥はリビング、右手前は廊下からも直接入れる茶の間兼用の和室です。
LDK・和室兼茶の間
リビングから和室。襖を閉めた状態です。
↓
襖をあけるとこんな感じ。
ダイニングからリビング、庭、和室、玄関ホール。風通し良く、心地よく。
ペニンシュラ型のI型で製作したオーダーキッチンです。
シンクの下はあえてオープンにしてゴミ箱やワゴンを入れてカスタマイズしながら使います。
キッチン背面の収納家具は造作家具工事です。
ミーレの食器洗い乾燥機も備えて、共働きでお忙しいご家族の家事の時短に一役買っています。
LDKの建具は壁と同じ白い引き戸でスッキリとシンプルに。
右から階段室、PCコーナー、パントリーです。
階段の下を利用したPCコーナーは狭いのがかえって落ち着くそうで、ご主人様のお気に入りの場所だそうです。
散らかりがちな場所ですから、LDKから丸見えにならない場所に設けるとストレスにならなくてgood。
水廻りコーナー
上の写真の一番右手の引き戸から、キッチン、パントリー、WC、洗面室、サンルーム、浴室。と水廻りが一直線に並んでいて、家事動線はバッチリです。
サンルームの大きな窓を開けると風通しも良く、毎日の家事が気持ちよくこなせます。
洗面カウンター横には可動棚を設けてタオルや下着を収納。
木製枠の鏡やネットで購入されたペンダント、モザイクタイルの小物棚などでシンプルだけど温かみもある洗面室です。
屋根裏スペース
2階の階段の腰壁を利用した本棚と謎の小さな階段。
階段を登ると。。。。
勾配天井の屋根裏スペースになってます。
小さな秘密基地として使ったり、収納スペースにしたり自由な発想で愉しく使えます。
自然素材のあたたかみを愉しんで
子供室には無塗装の無垢のパインフローリングを採用。
蜜蝋ワックスを年に1度塗りながらお手入れして、ナチュラルな質感を保ちながら保護します。
お引渡し後に事務所のメンバーも加わってお手伝いさせていただきました。
WCの手洗いカウンター収納は木製でオリジナル。
壁は左官工事で塗り壁に。
スイッチもシンプルなデザインのものを指定しました。
ポーチは豆砂利洗い出し仕上げ、玄関土間はモルタル仕上げです。
タイル張り仕上げに比べるとシックでいい雰囲気になります。
玄関ドア、玄関収納も木製の建具工事で製作しました。
手が直接触れるこういうところに既製品ではなく、職人さんによる手仕事のものを使うのは、家全体の質感がグッとよくなる方法のひとつです。
庭とデッキ
ご要望だった「庭で子どもを思いっきり遊ばせたい」にこたえて、デッキに向けて全開口できる木製サッシを採用しています。
お休みの日はいつも開け放った窓からデッキと庭とLDKを「子どもたちが走り廻っている」そうで、「解放感が最高です!」だそうです。